人生を変えたかもしれない、カラーセラピー③

心の奥にある色はなに?

泣いたりして、すみません。

カラーセラピー(色彩療法)とは、選んだ色からその時の心理状態を客観的に見るものです。
占いやスピリチュアルとは違い、色と心の関係(色彩心理学という学問)の応用と言えます。

パーソナルカラー同様に、24年このカラーセラピーを使ってのカウンセリングを行ってきました。
その中で、印象的だったカウンセリングを載せてみたいと思います。(全てお客様の了承済み)


お仕事を頑張る、20代後半の女性でした。
カラーセラピーは初めてで、色で気持ちや性格が分かるなんて面白そうと思ったのがきっかけ。
今気になることはプライベートよりもお仕事で、好きな色は黄色。
黄色が好きな方は好奇心が旺盛で、楽しそうなことを見つけるアンテナが鋭い方が多いです。

この時彼女が選んだのは、白がちらほら。
白は「リセット」や「新しく始める」「ストレスがあったとしても見ないようにしている」意味があり、それをお伝えするとしばらくの沈黙の後、じわじわと涙を浮かばせ「泣いたりして、すみません」。
気になることがお仕事とのことだったので、もしかしたらお仕事で何かあるのかなとお聞きしてみました。

好きで飛び込んだ業界だったはずのに、今は忙しすぎるのと人間関係でそうは思えなくなってしまったこと。でもせっかく入った会社なのに、辞めて後悔しないか怖い。そんなことをポツリポツリと話してくれました。

カウンセリングで涙を流す、というのはけっして悪いことでも、セラピストを困らせることでもありません。きちんと自分の本音に向き合ったから出てくる感情で、実は白色には「流されなった涙」という意味もあります。我慢しすぎて、泣く事さえできなかった涙のことなんですね。

白と一緒に選んでいた色があります。この時は黄色でした。
そう、彼女の好きな色です。また、黄色は「学ぶ事」を意味する色でもあります。
「もし今リセットするとしたら、何か学びたいことはありますか?」


その後、三カ月ぶりにカウンセリングにいらした彼女は、雰囲気ががらっと変わっていました。
「今、転職活動中です」と明るく話し「あの時勉強したいと話していた資格を取るために勉強も始めました」。
ちょっとした気づきが、次の扉を開くひっかけになることがあります。
彼女の場合は「限界に気づき、本当のやりたいことを始める」。

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