私はかなり前から、ミッフィーの作者である
ディック・ブルーナさんのファンです。
あの独特の絵と色使いも好きですが、彼のぴょこんとしたおひげとか
なんとなくひょうきんでユーモアたっぷりの雰囲気とか。
テレビや雑誌などで時々拝見しますが、いつも「おしゃれでかわいいおじいちゃん」
という感じです。
彼の作品に出てくるミッフィーや子供たちが、
決して横向き顔で出てくることはなく、真っ直ぐ前を向いていることも
好きな理由。
(彼いわく、こどもはいつでも正面から真っ直ぐに見ているから)
そして、かわいい、ほのぼのとした作品ばかりかと思いきや、
障害をもった子供のことを シンプルな絵でわかりやすく伝えようとしている
こともそうです。
最近、図書館で見つけました。「ぼくのだいじなあおいふね」という絵本。
耳が不自由な男の子が主人公です。
彼の目線で、耳が不自由だとどういうことが大変だと感じるのか、
どうしてあげるといいのか とてもわかりやすく描かれています。
ミッフィーシリーズでは
「うさこちゃんとたれみみくん」
見た目が少し違う子の気持ちによりそって、ミッフィーとクラスメートの
かかわりが自然に描かれています。
「人とちょっと違う」ということについて、こどもに教えるのはけっこう難しい
ものです。だけどこういった絵本で一緒に読めば、とってもわかりやすく
伝えられるのかも。
世界にいる人たちは、みんな違ってみんな個性的。
かわいい 美しい色使いの世界の絵本だけでなく、おうちの絵本コーナーに
こういう絵本も混ぜておきたいなあと思うこのごろです。